このアルバムはアルゼンチンの秀逸なギター芸術作品と言える。 キケ・シネシの作曲は大変繊細で、テクニックとしても非常に難解で、ラテンアメリカの幅広い音楽、そして民族音楽、ワールドミュージック、ジャズを取り入れて作られている。

彼は、1960年にブエノスアイレスで生まれのギタリストで、サウスハートで14回のレコーディングをしている。それらのほとんどは7弦ギターを使用したが、チャランゴ、ロンロコ、めったに聞いたことのない10弦やフレットレスギターなどの伝統的な楽器も使用された。それらの使用により音楽に更なる広がりを生み出し、聴けば聴くほど音楽の世界が大きく広がり展開するのがわかる。
クラシックな要素がアルゼンチン、ブラジル、またはチリの伝統的なリズムと、ジャズのハーモニーを備えたパーカッシブで実験的なサウンドと融合している。キケ・シネシにとっての音楽は、旅行や人間との出会いからインスピレーションを得た、彼自身の経験や感情の表現だ。
お決まりのフレーズでも、彼の表現力にかかれば、リスナーは彼との感情と共感することができることは非常に素晴らしい。

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