クラシック、ラテン、ジャズを組み合わせたウォルターの演奏はまさに至上のソロギターといえます。独立したベース、メロディー、付随する声、および飛び跳ねるパーカッシブな要素のが見事に融合しています。 万華鏡のように留まることのないイメージを次々に生み出す演奏は、彼が伝統音楽、現代音楽、フォーク ミュージック、クラシックからの様々な要素の影響を受けているから可能なのでしょう。 一瞬一瞬が予期せぬ方向転換の可能性をもたらします。 恣意性の罠に陥ることはなく、あらゆるスタイルを創造的なやり方で取り入れています。 エリック クラプトンの「Wonderful Tonight」の解釈や、ジャズの名曲「Softly As In A Morning Sunrise」のソロ演奏が説得力を持っているのは、まさにこのためです。 このアルバムにはより複雑な 2 つの作品も含まれています。1 つ目は、4 つのハンガリー民謡をヴォルターが翻案したもので、2 つ目は、6 部構成の「マルコポーロ組曲」です。 どちらの作品でも、ナイロン弦の優れた妙技と繊細さを明らかにしながら、編曲家および作曲家としての包括的な才能を示しています。