現代ロシアのギター音楽をフィーチャーした大好評のファーストアルバム『The Fall of Birds』に続き、ギターの名手エフゲニー・フィンケルシュタインのセカンドアルバム『Sonata』は、バロック時代の作品から自作の作品までが収録されています。 最初の作品は、偉大なリュート奏者シルヴィウス・レオポルド・ヴァイスの序曲です。 そしてJ.S.バッハによるチェンバロ・ソナタ ニ短調の優れた解釈と、フィンケルシュタインがギター用に編曲したヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 BWV 1003のバッハ自身の編曲がそれに続きます。 そして技術的に非常に難しいマウロ・ジュリアーニによる妙技のバリエーションも勇敢にマスターしています。 オルガニストのゲオルク・ムファットが、ほとんど知られていないリュート用パッサカリアをイ長調で選んだことで彼の音楽的感性が明示され、ニキータ・コシュキンの「セゴビアへのオマージュ」と2曲の自作曲がカンタービレかつ叙情的にプログラムを締めくくります。多様なレパートリーと見事な解釈を組み合わせた愛好家を含む、あらゆる人に向けたクラシック作品集をお楽しみ下さい。